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2014-04-09

カフェブームの歴史

カフェブームの始まりは雑貨ブームと共にありました。ファッションのように流行っては廃れてを繰り返すカフェの形態。過去のブームの中にカフェ開業のヒントが隠されているかもしれません。

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~1980年代、第1次カフェブーム~

1980年代に入って始まったカフェブームは雑貨ショップが先駆けでした。その頃、雑貨ブームで沢山の雑貨ショップができましたが、まだ、それほどインテリアやライフスタイルにこだわる方が多くなかったので、雑貨の使い方や雑貨のある暮らしを提案するスペースとしてカフェを併設するようになったのです。

かわいくて、センスがあって、緩やかな時間が流れる「雑貨カフェ」というスタイルが広く定着しました。それまでお茶をすることだけを目的として使われていたカフェが、インテリアも含めて雰囲気を提供する場所になっていったのです。カフェで当たり前のように使われているDURALEX のグラスも雑貨ショップのF.O.B COOPが魅力的に紹介したことがきっかけです。

 

~1990年以降はフレンチカフェブーム~

雑貨カフェでカフェ文化に慣れた1990年以降はフレンチカフェがブーム。オーバカナルやカフェ・デ・プレ、Bunkamuraの「ドゥ マゴ パリ」など、お洒落なパリのカフェスタイルが人気となり、次から次へ似たようなカフェが増えていきました。

当時はギャルソンの接客スタイルも、そのままパリ風で通していたので、話題性は抜群。けれど、お客様が気後れしてしまう雰囲気や、その時代、珍しかったキャッシュ・オン・デリバリーがイマイチ浸透しなかったこともあり、客層が狭くなってしまったため、あっという間にブームの終わりを迎えました。

  

~2000年から第2次カフェブーム~

フレンチカフェブームで、どこも「パリ風カフェ」ばかりになった頃、ただ真似ただけの「パリ風」ではなく、もっと独自のカフェ文化があっていいのではないかという意見を持った方も多くいました。

ただ、じゃあどんなカフェなのかという展開もなく、新しい波も起こせなかったカフェ業界は、店舗が増えすぎたこともあって良く言えば落ち着いた、悪く言えば飽きられた感が漂い始めます。

アパレルなど飲食業以外の企業が経営していたカフェの閉店が相次ぎ、このまま喫茶店のように淘汰されていくのではと懸念する店舗も多かったのではないでしょうか。実際多くの店舗が閉店していきました。カフェだけでは成り立たず、昼はカフェ、夜は飲み屋にするなど二毛作経営でやりくりする店も出てきたくらいです。

そんな中、雑誌ブルータスのカフェ特集でバワリーキッチンが取り上げられ、第2次カフェブームが到来することになります。カフェではなく東京の食堂というバワリーキッチンは、バリバリのお洒落を演じるのではなく、自然体で、そこにあるだけなのに何かが違う。そんな気取らないカフェスタイル。

それまでのカフェは、女性向きに作られていましたが、バワリー以降は男性が好む内容に移行していきます。カフェと音楽の融合も多く語られるようになり、音楽を楽しみながら、ゆっくり過ごせるようにソファを配置したカフェが増えていったのもこの頃です。

それまで飲食店は路面の1階にするというのが成功の秘訣と言われていたのですが、ソファを配置すると客回転が非常に悪いため、賃料が高い場所よりも雑居ビルの中や路地の奥などを狙って出店するケースが増えたのも、この時代の特徴です。

 

~カフェ開業が身近な時代に~

第2次カフェブームがあった時代は、すでに不景気でした。

大手企業が人件費がかかる割には利幅の少ないカフェに参入しなくなった分、個性ある個人店の出店が多くなっていきます。リノベーションカフェ、古民家カフェが話題になると、資金が少なくても、開業が可能になり、経営者の年齢が、どんどん若くなり、カフェ開業が夢ではなく、より身近な目標に変わっていきます。

 

~第3次カフェブーム~

ネットの情報の速さに慣れた私たちは、常に新しいニュースを求めています。もし、あなたの店が運よく雑誌やテレビで紹介され人気が出たとしても、詳細はすぐにネットで広がり真似されてしまうでしょう。数ヶ月後には、似たようなカフェが乱立し、珍しさや新しさは薄れ当たり前になります。残念なことに、最初は「おしゃれなカフェ」「素敵なカフェ」と持て囃されても、すぐに「よくあるカフェ」と言われるようになるのが現状です。

メディアで新しいスタイルのカフェや飲食店が取り上げられれば、途端にお客様の関心は移っていってしまうので、あっという間に「ちょっと前に流行ったカフェ」となってしまうことだってありえます。

少し前まで流行っていたカフェやスイーツを思い出せますか?

思い出すうんぬんの前に思い出そうともしないのが現実です。それだけ、短期間に人の気持ちが変わってしまう時代なのです。

例えば、今、多くある、リノベして、飾りすぎないカフェなどはその醸し出す雰囲気が魅力ですが、東京オリンピックに向けて時代が明るく変化していく中、今まで長所だったさりげなさがチープな感じに見えていってしまう恐れがあります。昨今、住宅でも、そのスタイルが増えているので、いいなと感じる素敵な空間から、身近な日常へと変わりつつあります。

小規模、小人数で開業できるコーヒースタンドも増えました。

とても独特な雰囲気で魅了するBEAR POND espresso への憧れややはりブルータスのコーヒーの特集でコーヒースタンドが取り上げられたことが、その背景にあります。料理が出来なくても開業できるのと賃料が抑えられるのが魅力ですが、反面、コーヒーの味だけでは個性が出しにくい業態です。また、単価が低いので客数が見込める立地が必要不可欠です。

セブンカフェのように低価格のコンビニコーヒーが出てきたので、自家焙煎や提供の仕方、店主の魅力など+@の魅力がなければ、これからコーヒースタンドを開業するのは厳しい時代になると思います。単価を上げるために店頭での焙煎豆の販売の他、豆の卸し業も視野にいれて考えてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

このように、カフェというのは風に流される雲のように移ろいやすいものなのです。ブームがさってもなお、残っているカフェは、どこもオリジナルで勝負しています。「流行っていて出来そうだから」「好きなカフェを真似て」だけで成功するほど甘くはないのです。

カフェ開業前に自分を見つめ直して、何をどうしたいのかもう一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。今あるカフェの業態をなぞる必要などないのです。これから先のカフェブームの火付け役は、あなたの店かもしれませんよ。

*この記事は2014年4月に書いたものです。

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